魚類による急性毒性試験

急性毒性試験とは

急性毒性試験は、試料の魚類に対する短期的影響に関する情報を得る為に実施します。当センターでは、短期的影響を判断する試験として「魚類による急性毒性試験-JIS K 0102.71-」によりLC50(Median lethal concentration:半数致死濃度)の測定を実施しています。
※LC50とは 
ある試験条件下で、供試魚(ヒメダカ)を一定時間飼育し、その間に供試魚の50%が死ぬ試料濃度を言います。魚類への許容濃度(害のない濃度)ではありません。

試験例

・排水の魚類への影響を知る基礎資料とする。
・種々の排水の毒性を比較する。
・製品の魚類への影響をみる。

試験方法の概要

●供試魚の順応飼育(1週間)
※供試魚としては、主にヒメダカを用います。

●試料水中でヒメダカを飼育(10~20匹/1水槽)、対照試験として希釈水中でも飼育を実施
※必要に応じて試料水を5~10段階に希釈します。
希釈水には、排水予定場所の上流の水または脱塩素水道水を使用します。

●試験開始24、48、96時間後の死魚数の記録
※試験中の死魚は水質悪化防止のため、早めに取り除きます。

●各時間のLC50を求めます。

納期

納期は3~4週間程度かかります。

今後の毒性試験について

環境省は排水中の多種多様な化学物質の影響を総合的に管理する手法として「生物応答を利用した水環境管理手法」
を検討しています。
生物応答を利用した水環境管理手法は魚類(ゼブラフィッシュやヒメダカ等)、藻類(ムレミカヅキモ等)、
ミジンコ類(ニセネコゼミジンコ等)を用いた生物毒性試験(バイオアッセイ)です。
今後、排水の管理にはこの手法が用いられると思われます。