レジオネラ菌について

1.生息場所

 最近、よく騒がれているレジオネラ菌は、自然界の土壌(地表から深さ10cm)や淡水(河川や湖)に生息し、
身近なところでは冷却塔水や循環式浴槽、温泉等にいるといわれています。

2.性 状

 グラム陰性桿菌で、鞭毛があり運動性があります。(グラム染色とは、細菌を顕微鏡で見るための染色)
pH2の酸性下でも生存することが可能で酸に強く、発育至適温度は36℃前後とされており、
人の体温が最適であるといわれます。必須アミノ酸が必要で、ビタミンや補酵素は要求しません。

グラム染色

培地上のコロニー

3.生息状況

 レジオネラ属菌は世界各国の土壌や淡水から検出され、他の細菌や藻類の代謝産物を利用し、
また、アメーバその他の細菌捕食性原生動物に寄生をして増殖します。

自 然 界

土壌や環境水に生息しますが菌数は少ないといわれています。

人工環境水

自然界より水温が一定の停滞がある人口環境水に高確率で生息します。

生 物 膜

生物膜とは、壁面に付着した微生物が増殖するとともに、粘液性物質を体外に産出し、
混合結合して形成されるもので、浴槽内壁や循環ろ過装置内部、冷却塔水槽等に形成されます。
生物膜内でレジオネラは栄養を得、原生動物内で増殖します。
(従って、浴槽や冷却塔の清掃や消毒等を十分に行なうことにより、生物膜の形成を抑制し、
結果的にレジオネラの増殖も抑えられると考えられます。)

4.病原性

 レジオネラ属菌は、人に対し肺炎(レジオネラ肺炎)や高熱が出る疾患(ポンティアック熱)を引き起こします。

5.レジオネラ菌数について

 浴槽水、シャワー等の人が直接吸引するおそれがある場合
レジオネラ菌数は10CFU/100ml未満とし、菌が検出された場合は清掃、消毒などの対策が必要となります。
(レジオネラ検査での菌数下限値は10CFU/100ml)

※CFU:”Colony Forming Unit”の略。菌数を計数する際の単位で、平面培地に菌が発育し形成したコロニーの
数を表します。コロニー1個は元の細菌1個に相当します。