消えゆく!? メダカの学校

 1999年、環境庁のレッドリストにメダカが絶滅危惧I類として記載されました。
新潟県も、新潟県版レッドデータブックに準絶滅危惧としてメダカをあげています。
メダカといえば童謡にも歌われ、全国でもっとも普通にみられた代表的な小川の魚でした。
どうしてメダカは減ってしまったのでしょう。

 農薬や洗剤の使用による水質の悪化、移入種であるカダヤシとの競合などいくつかの原因が考えられますが、
もっとも大きな原因は生息環境そのものの減少でしょう。
圃場整備によりコンクリート化した水路、乾田化した水田、湿地の埋め立てなど、
メダカの住める環境がどんどん少なくなっています。また、メダカがいると聞いて行ってみると、
フナやモツゴの子供ばかりだった、ということがよくあります。小さな魚はみんなメダカだと
思われていることが多いのです。身近すぎて、その減少に気が付くのが遅れたのも原因のひとつかもしれません。

 近年、レッドデータブックに取り上げられたことで、メダカに対する関心が高まっています。
メダカがいなくなった池や川にメダカを放流しようとする動きも出てきました。しかし、メダカは地域集団により
遺伝的組成が異なることがわかっています。外見は同じでも、他地域のメダカを安易に放流すると、
その地域の遺伝的特性が失われてしまう可能性があるのです。安易にメダカを放流するのではなく、
どうしてメダカが減ってしまったのか、どうしたらメダカの住める環境を取り戻せるのかを
考える必要があるのではないでしょうか。

 ところで、メダカはもっとも多くの地方名を持つ魚でもあります。その数は5000を超えるとか。
地方名は学術的な正式な名前ではなく、昔から人々が身近な生き物に親しみを込めて付けた呼び名です。
多くの地方名を持つということは、それだけ人々に親しまれてきた証拠です。
そんな魚が今、日本の川から姿を消そうとしています。残念なことだと思いませんか。

メダカ(どこにいるでしょう?)