特別分析
特別分析
- 製品中の異物検査、不具合製品の原因調査、品質分析、多種多様な検査・分析
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純水中の金属・微量元素分析
- EUのRoHS指令による規制対象物質に関する分析
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石炭、重油、木屑、廃棄物固形化燃料(RPF)、木質ペレットの成分・熱量分析
- クリーンルーム内の環境分析(金属・陰イオン分析)
製品中の異物検査、不具合製品の原因調査、品質分析、多種多様な検査・分析
当センターでは、法に基づいた検査・分析の他にも、製品中の異物の分析などの多種多様な検査・分析・調査のニーズにお応えしています。御要望の内容・目的に沿って、適切な試験方法の検討・提案及び試験の実施を行います。 ここでは、特別分析として実施した中から、その例を御紹介していきたいと思います。
目的
何か解らない物質を見つけた時にその物質が何であるかを推定します。例えば、製品に付着している異物、変色物質又は溶液中に浮遊する物質を分析し、製品の不具合の解決、又は製品のクレームの対応等を行なうことができます。
分析の方法
主に使用するのは、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)で有機成分、電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM)で金属成分を特定し、異物等の物質を推定します。異物等は肉眼で確認できる大きさで充分対応できます。
過去の分析例
食品に混入した異物の推定 |
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電子基板上の異物又は変色物質の推定 |
飲料水中の浮遊物質の推定 |
ピット内に堆積した物質の推定 |
ガラス面に付着した汚れ物質の推定 など |
フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)
クリーンルーム内の環境分析(金属・陰イオン分析)
クリーンルームとは、「コンタミネーションコントロールが行なわれている限られた空間であって、
空気中における浮遊微小粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行なわれている空間」と定義されています。(JIS Z 8122 コンタミネーションコントロール用語)
クリーンルームの適用範囲は、半導体・電子工業、精密工業、食品工業から医療分野まで多岐にわたっています。
クリーンルームの清浄度を維持管理することは、製品の品質管理を行なううえで大変重要になってきます。
当センターでは、クリーンルームの維持管理のためにクリーンルーム内の環境分析(陰イオン・金属分析など)を行なっております。
インピンジャーを用いた陰イオンや金属のサンプリング
クリーンルーム内の空気を吸収液の入ったインピンジャー内を通過させ、目的の物質を吸収液中に捕集します。
空気の吸引にはミニポンプを用い、捕集した陰イオンや金属はICP-MSやイオンクロマトグラフにより定量します。
パーティクルカウンター
パーティクルカウンターによるクリーンルーム内への吸入空気中の微粒子(クリーン度)の測定