特別分析
特別分析
製品中の異物検査、不具合製品の原因調査、品質分析、多種多様な検査・分析
当センターでは、法令に基づく検査・分析に加え、製品中の異物の分析をはじめとする多種多様な検査・分析・調査のニーズにお応えしています。
ご要望の内容や目的に応じて、適切な試験方法の検討・提案から試験の実施まで対応いたします。
ここでは、製造現場の課題の解決を分析の面からサポートした事例について紹介します。
原材料調達 ~原材料の品質を分析で確認~
原材料の主要な元素成分、不純物としての微量元素などを分析で確認することができます。また、混入した異物の成分を推定することができます。
事例
・原材料、試薬の純度確認
・原材料に含まれる不純物の含有量の確認
・原材料の受入れ基準に係る適合確認
・原材料中の特定成分の濃度管理
・粉末状の原材料の粒度分布の確認
・原材料の仕入れ先を選定するための新旧成分比較試験
【調査事例】
粉末材料の粒度分布をレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて測定しました。この粉末材料の粒子径は約10µmであることが確認されました。
製造(前処理・加工・組み立て) ~製造中のトラブル解決をサポート~
製造中に製品に付着した汚れ、循環洗浄水の濃度変化のモニタリングなど、製造工程で発生した課題やトラブルの解決に分析でお手伝いします。
事例
・液体製品に見られる沈殿や濁りの原因調査
・製品製造時に発生した副生成物の成分調査
・原材料の混合比を変えたときの有害物質含有量の変化の確認
・製品に付着、混入した異物の成分調査
・供給水、循環水、冷却水、めっき液等の使用状況と含有成分の変化の調査
・工業用水、地下水、純水等の水質検査
・製造現場における有害物質の個人曝露測定
・製造現場に堆積した粉じんの成分調査
【調査事例】
製品の洗浄に使用している酸洗浄液について、繰り返し使用できる回数を検討するためのデータを取得しました。
使用段階ごとに洗浄液中の含有金属成分の濃度と酸濃度を測定し、変化の様子を調査しました。
品質管理・検査 ~製品の品質を分析で確認~
製品中の特定の成分を、ロットごとや一定期間ごとに継続して管理することができます。
製品検査時に金属探知機で検知された異物の成分の推定を行うことができます。
事例
・粉末製品の粒度分布の測定
・製品のRoHS分析対応(水銀、カドミウム、鉛、六価クロム、臭素系難燃剤、フタル酸エステル類)
・金属製品製造時に使用した加工油の残留油分分析
・金属製品の組成分析(元素成分)
・積層構造を持つ製品の断面観察
・食品のアレルゲン検査
【調査事例】
金属製品の断面を電子顕微鏡で観察しました。右の写真は砥粒を用いて研磨した断面、左の写真はクロスセクションポリッシャー(CP)を用いて作製した断面です。
CPによる断面には砥粒による細かなキズが見られず、良質な断面を得ることができます。
-
CP加工による金属の断面
-
機械研磨による金属の断面
包装・梱包・充填・出荷 ~包装内外の汚れ・付着物を調査~
製品の包装時に混入した異物や、倉庫に保管中に外箱に付着した汚れ成分を調査します。
事例
・パッケージされた製品内に見られた異物の成分調査
・金属探知機で検知された異物の成分調査
・出荷前に倉庫内で保管していた製品の外箱に付着した汚れの成分調査
・製品を充填する樹脂製容器に見られる練り込み異物の調査
・製品充填時に製品と一緒に混入した異物
ユーザー対応 ~顧客からの品質に関するお申し出対応~
卸先や一般消費者から寄せられた品質に関するお申し出(クレーム等)に対し、分析で解決のお手伝いをします。
事例
・プラスチック製品に埋まった異物の成分調査
・金属製品に埋まった異物の成分調査
・製品のパッケージ内に混入した植物片や昆虫片の調査
・食品に見られる変色部分のカビの調査
・食品の調理時や喫食中に見つかった異物の調査
・飲料水に見られる沈殿物の成分調査
・製品に混入した異物と混入が疑われるものとの比較調査
【調査事例】
粉末原料に小さなプラスチック片が混入していました。このプラスチック片をFT-IRで測定し、スペクトルを得ました。
同様に、使用している複数の資材を測定して得られたスペクトルと比較したところ、容器の包装フィルムに類似性が見られました。混入したプラスチック片は、容器の包装フィルムの切れ端であると推察されます。
設備管理 ~分析で設備のトラブルを解決~
配管につまった物質の成分調査、設備摺動部の異物のかみ込みなど、設備のトラブル解決に分析でお手伝いします。
事例
・排水、工程水、洗浄水などに生じた濁り成分の調査
・排水等に含まれる懸濁物質の粒度分布測定
・設備に見られる汚れや付着物の成分調査
・ダクトの排気口や吸気口付近に見られる堆積物の成分調査
・配管の閉塞物の成分調査
・スクラバー循環水中の成分調査、析出物の成分調査
・設備に使用されている部品の材質調査
・設備に使用されている断熱材の成分調査(アスベスト等)
【調査事例】
設備の表面に析出した白色物質をSEM-EDSで分析した事例です。SEM観察により、大きさ10µm未満の小さな粒が密集している様子が見られました。
これをEDSで分析した結果、主要な元素成分として炭素(C)、酸素(O)、カルシウム(Ca)が検出されました。析出物の成分は炭酸カルシウムと推察されました。
クリーンルーム内の環境分析(金属・陰イオン分析)
クリーンルームとは、「コンタミネーションコントロールが行なわれている限られた空間であって、
空気中における浮遊微小粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、
圧力などの環境条件についても管理が行なわれている空間」と定義されています。(JIS Z 8122 コンタミネーションコントロール用語)
クリーンルームの適用範囲は、半導体・電子工業、精密工業、食品工業から医療分野まで多岐にわたっています。
クリーンルームの清浄度を維持管理することは、製品の品質管理を行なううえで大変重要になってきます。
当センターでは、クリーンルームの維持管理のためにクリーンルーム内の環境分析(陰イオン・金属分析など)を行なっております。
インピンジャーを用いた陰イオンや金属のサンプリング
クリーンルーム内の空気を吸収液の入ったインピンジャー内を通過させ、目的の物質を吸収液中に捕集します。
空気の吸引にはミニポンプを用い、捕集した陰イオンや金属はICP-MSやイオンクロマトグラフにより定量します。
パーティクルカウンター
パーティクルカウンターによるクリーンルーム内への吸入空気中の微粒子(クリーン度)の測定
廃棄物関連 ~廃棄物処理の根拠となるデータを提供~
産業廃棄物中に含まれる有害物質の濃度を測定し、廃棄物を適切に処理するためのデータをご提供します。また、廃棄物の成分が不明な場合、主要な成分(元素など)の分析を行います。
事例
・成分が不明な廃棄物の主要な成分の調査(元素成分など)
・廃棄物処理業者に処理を委託する際に求められる成分調査
・水銀、鉛などの有害物質の測定
-
加熱気化水銀測定装置
-
発光分光分析装置
-
六価クロムの分析