飲料水検査 飲料水検査

飲料水検査

飲料水検査

飲料水検査

当センターでは、水道法第20条の登録検査機関として、水道法に基づき飲料水の検査を実施しています。
理化学検査・細菌検査・VOC・農薬検査などにより、原水や浄水、井戸水などの水が安全かどうかを検査しています。

一般細菌 特定の細菌を指すものではなく、いわゆる雑菌です。病原性がないものがほとんどですが、汚染された水では明らかにその数が増えます。
大腸菌 人や温血動物の腸管で生きている細菌です。
検出される場合はその水が糞便汚染されている可能性があります。
硝酸態窒素
亜硝酸態窒素
水中に多量に含まれる時は、生活排水の混入、し尿の汚染があったり、田畑の窒素肥料の影響などが考えられます。
自然界に広く多量に分布し、体の中にも含まれている元素の一つです。
塩化物イオン わかり易く言うと、塩分のことです。塩素イオンは地域差がありますが、ある程度は必ず含まれているものです。急激な値の変動により水質の変化を知る目安になります。
硬度 水中のカルシウムやマグネシウムの量を表したものです。
有機物等 全有機体炭素量とも言い、主に有機物の量を示します。有機物とは炭素を含む化合物のことです。有機物の量は汚染の程度を知る良い目安となります。
pH値 水の酸性、アルカリ性を示す数値です。
色度 水の着色の程度を示しています。着色原因は、鉄・マンガン、有機物などが関係しています。
濁度 水の濁りの程度を示したものです。

水道用薬品分析

水道法では、原水の浄水処理過程で使用する水道用薬品が、水道水質に悪影響を及ぼさない評価をする基準(水道施設の技術的基準を定める省令別表第一)が定められています。
当センターでは、水道用薬品類の評価のための試験方法ガイドラインに沿った水道用薬品の分析を実施しています。

[水道用薬品実績例]

種類 おもな作用
次亜塩素酸ナトリウム
(次亜塩素酸ソーダ)
殺菌剤、消毒剤
水酸化ナトリウム
(苛性ソーダ)
アルカリ処理、防食剤
ポリ塩化アルミニウム
(PAC)
凝集剤
塩酸 酸処理
高度さらし粉 殺菌剤、消毒剤
  • 【水道用薬品分析の流れ】
    1.最大注入率(使用時の最大濃度)の設定

    実際に水道用薬品として使用した際の影響を評価するために、最大注入率(使用時の最大濃度)を設定し、その時に基準値を満たしているかの確認をすることが必要となります。最大注入率(使用時の最大濃度)は、薬品の種類や浄水処理能力によって変わるため、お客様との協議の上で決定させて頂きます。

  • 2.試験溶液の調製

    最大注入率(使用時の最大濃度)の10倍濃度になるように水道用薬品を調製します。10倍する理由は、おおよそ水質基準の10分の1である評価基準の値を、1桁下まで定量するために、設定最大注入率の10倍濃度の試験溶液を調製します。

  • 3.分析評価

    分析は「水道用薬品類の評価のための試験方法ガイドライン(厚生労働省健康局水道課)」及び、「JWWA Z 109 水道用薬品の評価試験(社団法人 日本水道協会)」に沿って分析を行います。

水道水、井戸水などのPFOS、PFOA、PFHxSの分析

泡消火剤、撥水剤、表面処理剤等に使用されたPFAS(PFOS、PFOA、PFHxS)による水道水、井戸水等の汚染状況についても分析を行うことが可能です。
工場排水中のPFASの分析についてはこちらをご覧ください。

PFOS/PFOA分析リーフレット.pdf