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熱研式断熱熱量計(カロリーメーター)

発熱量測定

純粋な水1gの温度1気圧の下で14.5℃から15.5℃まで上昇させる熱量をカロリー[cal](15℃カロリー)といい、熱量の単位として古くから用いられてきました。しかし、現在、精密測定ではカロリーでなく、国際単位系のジュール[J]が用いられます。1cal=4.1855Jと定義されています。発熱量試験では、試料を燃焼させてその間の温度上昇を測定し、試料1gあたりの熱量Jを求めます。

  • 熱研式断熱熱量計

原理および構成

断熱式ボンベ熱量計と呼ばれる熱量計です。試験方法としては、まず酸素を圧入したボンベ(耐圧製の密閉容器)の中で秤量した試料を燃焼させます。その際に発生する熱量を一定量の水に伝え、水の温度上昇を精密に測定します。この温度上昇から発熱量を計算で求めます。特徴は、発生した熱量を吸収させる水を入れた容器を、温度調整のできる外容器で囲むことで、外気と遮断してできるだけ熱損失を少なくしている点です。また、この装置では、温度測定が自動で行われパネルにデジタル表示されます。

  • 熱研式断熱熱量計 ボンベ

    ボンベ

当センターでの主な分析試料例

ごみ質・廃タイヤ・石炭・豆炭・軽油・重油